書にいたる病

活字中毒者の読書記録

ファンタジー

『エチュード春一番 第三曲 幻想組曲』荻原規子 | 【感想・ネタバレなし】平将門の物語を蝦夷の少女の視線で再構築する。シリーズ第3巻。

今日読んだのは、荻原規子『エチュード春一番 第三曲 幻想組曲 [狼]』です。 八百万の神の一柱を名乗る白黒のパピヨン・”モノクロ”と同居する女子大生・美綾の生活を描いたファンタジーシリーズの第3巻です。 1巻2巻の感想はこちら↓ rukoo.hatenablog.com ru…

『エチュード春一番 第二曲 三日月のボレロ』荻原規子 | 【感想・ネタバレなし】思いやりと知性の在り方に思いをはせる夏。シリーズ第2巻。

今日読んだのは、荻原規子『エチュード春一番 第二曲 三日月のボレロ』です。 八百万の神の一柱を名乗る白黒のパピヨン・”モノクロ”と同居する女子大生・美綾の生活を描いたファンタジーシリーズの第2巻です。 1巻の感想はこちら↓ rukoo.hatenablog.com 1巻…

『エチュード春一番 第一曲 小犬のプレリュード』荻原規子 | 【感想・ネタバレなし】春、八百万の神を名乗る犬と出会った。不安と期待に揺れる新生活と幼い日々のほろ苦い後悔が交錯するちょっと不思議なファンタジー

今日読んだのは、荻原規子『エチュード春一番 第一曲 小犬のプレリュード』です。 今作は、八百万の神と名乗る犬(!?)と同居することになった女子大生という設定で、神との同居という非日常と大学生の生活という日常の描写、両方を楽しめると期待が膨らみ…

『30センチの冒険』三崎亜記 | 【感想・ネタバレなし】30センチのものさしが世界と彼女を救う!哲学香る異世界ファンタジー

今日読んだのは、 三崎亜記『30センチの冒険』です。 主人公の男性が迷い込んだのは「大地の秩序」が乱れ、距離の概念がめちゃくちゃになった世界。 手には何故か白い「30センチのものさし」。 そして、その世界で出会った不思議な女性・エナ。 世界と彼女を…

『迷宮百年の睡魔 LABYRINTH IN ARM OF MORPHEUS』森博嗣 | 【感想・ネタバレなし】 人間の誇りは、尊厳は、躰と頭脳どちらに宿るのか。美しき女王が再び現れる。百年シリーズの二作目。

森博嗣『迷宮百年の睡魔 』のあらすじとネタバレ感想を書いていきます。 百年シリーズの2作目にして、再び現れる女王とミチルの人間の誇りを巡る尽きぬ議論。神々しいまでの近未来ミステリでした。

『女王の百年密室―GOD SAVE THE QUEEN』森博嗣 | 【感想・ネタバレなし】女王が統治する死が存在しない街で、人間の尊厳の在処を宣言される

森博嗣『女王の百年密室―GOD SAVE THE QUEEN』のあらすじと読書感想を紹介します。死が限りなく薄まった未来で、生とはどんな価値を持つかを論じた今読んでも新しいミステリでした。

『この本を盗む者は』深緑野分 | 【感想・ネタバレなし】 本を読むという永遠の呪いにかけられた人間が一度は読むべき物語

深緑野分『この本を盗む者は』のあらすじと読書感想を紹介します。本にまつわる不可思議な呪いを描く、2021年本屋大賞では10位の快作。

『心が折れた夜のプレイリスト』竹宮ゆゆこ | 【感想・ネタバレなし】大学生、人生初の失恋、そして部屋の窓が閉まらない。少し不思議な学生時代を綴る青春小説

竹宮ゆゆこ『心が折れた夜のプレイリスト』のあらすじと読書感想を紹介します。不思議で何故か懐かしい一瞬の青春を切り取った小説です。

『錆びた太陽』恩田陸 | 【感想・ネタバレなし】直木賞受賞後第1作 放射能汚染地域を巡回するロボットが目撃する人間の姿とは

恩田陸『錆びた太陽』のあらすじと読書感想を紹介します。

『ピスタチオ』梨木香歩 | 【感想】アフリカの水と風が香る、死者のための物語を探す旅へ

『ピタチオ』梨木香歩のあらすじと読書感想を紹介します。 落ち着いた大人の物語、風や緑など自然を感じるお話が読みたい方におすすめです。

『煌夜祭』多崎礼 |【感想・ネタバレなし】語り続けることは生き続けること

『煌夜祭』多崎礼 のあらすじと読書感想を紹介します。 今までに無いファンタジー小説をお探しの方おすすめです。