梨木香歩
今日読んだのは、梨木香歩『沼地のある森を抜けて』です。 叔母から受け継いだ先祖伝来の「ぬか床」という庶民的(?)なスタートから、途中不一気に不穏な雰囲気になり、最終的に、命のはるかな旅路と新しい生命に託された可能性と夢が描かれるという、壮大…
今日読んだのは、梨木香歩『村田エフェンディ滞土録』です。 同著作の、『家守綺譚』『冬虫夏草』に登場するトルコ留学中の村田君が主人公です。 1899年、西洋と東洋の狭間の国・トルコに留学した村田君は、異教の友人らと議論したり、掘り出した遺跡に目を…
今日読んだのは、梨木香歩『冬虫夏草』です。 巻頭に、 新進文士(かけだしものかき)綿貫征四郎君、疎水に近隣(ほどちか)き高堂(なきとも)の生家(いえ)が守(もり)を委託(まか)され、故(ため)に天地自然の気(りゅうやらおにやらかっぱやら)と…
今日読んだのは、梨木香歩『家守綺譚』です。 読んだ後に心洗われるような心地がする話というのがあって、中勘助の『島守』なんかがそうなのですが、この『家守綺譚』はそれにとても近いと感じました。 時代は明治、巻頭には 左は、綿貫征四郎の著述せしもの…
梨木香歩『雪と珊瑚と』のあらすじと読書感想を紹介します。一人の女性が困難な生い立ちのなかから生き方を切り開いていく様を描く強い一冊です。
『ピタチオ』梨木香歩のあらすじと読書感想を紹介します。 落ち着いた大人の物語、風や緑など自然を感じるお話が読みたい方におすすめです。