書にいたる病

活字中毒者の読書記録

米澤穂信

『追想五断章 』米澤穂信 | 【感想・ネタバレなし】五つの結末の無い物語が、変貌する真実を語る

米澤穂信『追想五断章 』のあらすじと読書感想を紹介します。平成4年の時代描写と主人公の心情と5つのリドルストーリーにまつわる謎と過去の未解決事件が呼応し合う贅沢な構成の小説です。

『儚い羊たちの祝宴』米澤穂信 | 【感想・ネタバレなし】最後の一行が密やかな衝撃をもたらす、物語の夢想に魅せられた全ての者に贈られる連作ミステリ

米澤穂信『儚い羊たちの祝宴』のあらすじと読書感想を紹介します。最後の一文がもたらす衝撃にこだわった連作ミステリ。いつしか、密やかで罪深い世界に引きこまれる。

『Iの悲劇』米澤穂信 | 【感想・ネタバレなし】現実が物語を超える瞬間を目の当たりにする

米澤穂信『Iの悲劇』のあらすじと読書感想を紹介します。地方移住の闇を描く、コロナ禍の今だからこその読み方ができる貴重なミステリです。

『本と鍵の季節』米澤穂信 | 【感想・ネタバレなし】学校図書室で繰り広げられる、掛け替えのない友人とのほろ苦い青春の日々

米澤穂信『本と鍵の季節』のあらすじと感想を書きました。探偵二人というちょっと変わった構成に、男子高生同士の小気味よい会話の応酬、米澤ミステリらしいビターな持ち味が堪能できました。