2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧
今日読んだのは、藤本ひとみ『死にふさわしい罪』です。 歴史小説の大家というイメージがあったのですが、数学が得意な高校生が主人公のミステリということで、ちょっと気になって読んでみました。 ところどころ見え隠れするペダンティックな趣味と、決して…
今日読んだのは、荻原規子『エチュード春一番 第三曲 幻想組曲 [狼]』です。 八百万の神の一柱を名乗る白黒のパピヨン・”モノクロ”と同居する女子大生・美綾の生活を描いたファンタジーシリーズの第3巻です。 1巻2巻の感想はこちら↓ rukoo.hatenablog.com ru…
芥川賞を全作読んでみよう第7回、中山義秀『厚物咲』をご紹介します。 芥川龍之介賞について 第七回芥川賞委員 第七回受賞作・候補作(昭和13年・1938年上半期) 受賞作『厚物咲』のあらすじ 感想 選評委員の評価 芥川賞には珍しい読後感 生き恥を晒し続けた…
今日読んだのは、潮谷験『時空犯』です。 デビュー作でメフィスト賞受賞作の『スイッチ 悪意の実験』がとてもユニークで面白かったので、2作目も読んでみました。 ある1日がループするなかで、殺人が起きる、というSFミステリです。 この設定のミステリでは…
今日読んだのは、五十嵐律人『原因において自由な物語』です。 タイトルのカッコよさに惹かれて読みました。 法律用語の「原因において自由な行為」からきているらしいです。 弁護士でもある著者らしいタイトルだな、と思いました。 内容は、いじめ、自殺疑…