書にいたる病

活字中毒者の読書記録

2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『30センチの冒険』三崎亜記 | 【感想・ネタバレなし】30センチのものさしが世界と彼女を救う!哲学香る異世界ファンタジー

今日読んだのは、 三崎亜記『30センチの冒険』です。 主人公の男性が迷い込んだのは「大地の秩序」が乱れ、距離の概念がめちゃくちゃになった世界。 手には何故か白い「30センチのものさし」。 そして、その世界で出会った不思議な女性・エナ。 世界と彼女を…

『鏡のなかのアジア』谷崎由依 | 【感想・ネタバレなし】チベット、台湾、京都、インド、クアラルンプール、幻想と現実のアジアを言葉の魔力が繋ぐ

今日読んだのは、 谷崎由依『鏡のなかのアジア』です。 チベット、台湾、京都、コーチン、クアラルンプール、アジアの土地を舞台とした5つの短編が収録されています。 どの物語もアジアのそれぞれの都市の空気が匂いたつようで、幻想と現実の間でくらくらす…